仮設『生きがい農園』 ありがとう。。。
仮設住民の心のよりどころだった畑が、いよいよ終盤を迎える時期に来たようです。
約2年半にわたりさまざまな野菜や花をそだて、みんなの交流の場でもあった『生きがい農園』は、コスモス、すすき、背高泡立ち草・・・と
すっかり秋の装いに変わっていました。。。
仮設を退去し、帰村と平行して徐々に野菜づくりを山古志に移していった住民のみなさん・・・
当時は、クワも通らないほどの荒れた土を毎日毎日耕し、なんとか夏野菜
に間に合うように苗を植えたのを覚えています。
家の畑は、土砂に埋もれてしまったり、さわへ落ちてしまったり、
難を逃れたとしても、交通の手段がなかったりと、とても山古志へ通ってまでは作業できない住民にとって、ほんとうに生きがいのある、楽しみの場だったのではないかと感じます。
先日、仮設を退去されたじいちゃん、ばあちゃんが残っている枝豆の
収穫にやってきました。『ムジナにやられてあんまりよくねぇ〜なぁ』
『もう少し通って、さといもとヤーコンを掘らんば・・・』
まだ数件のかたが借りていて、秋野菜の収穫を残すばかりです。
ご主人の来ない畑に、しっかりと実を付けたきゅうりが残っていました。
山古志住民にとって、畑とは生活の基盤であり、支えであり、安らぎでも
あるのです。ベト(土)に触れ、大地の恩恵を受けながら、さまざまな野菜を作りそして長い冬にそなえ保存食へとさらに手を加える。。。
じいちゃんばあちゃんのハツラツとした顔は、ここから生まれてくるに
ちがいないのです!
あずきの収穫を終えたばあちゃんも、もうすこしで山古志に創られる
公営住宅に引越しです。
最後の最後まで野菜を大切にする山古志住民・・・
仮設前の畑は、現在もみんなに見守られ、わずかな実りを楽しませて
くれています。。。
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コメント
仮設の畑で野菜を育てたのも、山古志の方々のいい思い出になったことだろうなぁと思います。
住民の方々が山古志に帰る前に、できれば23日に陽光台に行きたいです。