今回の防災訓練のテーマ
迅速・正確な「被災地域内の避難情報伝達」と「被災・安否情報の市等への伝達」
平成17年10月16日 中越地震1周年イベントの一環として実施
実施場所 長岡市千谷沢 袴沢集落
実施主体 NPO法人ながおか生活情報交流ねっと、袴沢ワールド(青年団的な組織)


背景
中越地震の際に停電・電話不通・携帯電話普通・道路不通と情報伝達手段が破壊された。
また、音声による通報も「聞き漏らし」「聞き間違い」が考えられ越路町で行った災害情報紙配布が極めてわかりやすかったので文字情報の重要性を強く認識した。(文字情報→紙・Web)
そこで、紙情報→ITの流れで直後の避難指示や災害状況報告できるのではないかと実験した。
人の口伝えも「伝言ゲーム化」して間違いやすいのでこのような方式が必要かと思われる。


システムの概略
1、連絡用紙
 災害専用のものは「忘れた頃にやってくる災害」には不向きであり、普段使っている連絡用紙に災害情報部分を盛り込むことにした。これには災害時の動きが書いてありしかも地図も掲載されていて普段の防災意識向上に直接結びつくと思われる。
さらに地域内の避難場所や災害や普段使う場所の電話番号も記載されており緊急連絡先もわかりやすくなっている。
停電でコピー機もプリンタも使えないためこういうチェック方式が最も発行するに時間がかからない。
ほぼチェックだけで作成可能





2、ITシステム 携帯→BLOG
連絡用紙にはBLOGのURLとメールアドレス(メールでBLOGに書き込み)が2次元バーコード
記載されていてそれを利用して情報発信や外の情報を得ることが可能となっている。
BLOGに書き込まれたものは対策本部等(Web機能を持たせ)にRSS情報として書き込まれ表示される。



3、ITシステム モニプル
RSS情報を街角や人の集まる所に設置してあるモニターに表示させるもの。
文字情報をスクロールや全体表示等で流せ、写真も表示でき、さらには音声も可能となっている。
これも普段は街の情報を流しているがいざというときには災害情報を流せる。
このシステムの特徴は遠隔で表示対象のBLOGを選定できる点にある。さらに特定のBLOGを監視させ最新情報を表示させられる機能もあります。
これによりより多くの人・ITに弱い人に最新災害状況を伝えることが可能となります。
(このシステムはNPO法人ながおか生活情報交流ねっとで開発、特許出願中)


防災訓練の簡易レポート(反省点等含む)
詳細バージョンは後日いたします。

1、地震発生(想定:停電・電話不通・携帯データ送受信可能)

2、集落内防災組織で避難を決定、本部設置

3、連絡用紙に状況・避難先記入
 ・数字を書くだけでも手間、これもチェック式に 日・時・分

4、配布員に渡す
 ・中山間地では全員集落内を知っているので誰でも可だが町場は配布員を数人用意しておく必要有り。

5、配布員が各家庭に避難を説明、連絡用紙も渡す

 ・通行人・畑で仕事・遊んでいる子ども等もいる→より多くの連絡用紙が必要
 ・今回は訓練だったが実際にはけが人が出ていたりする→2人組で廻るか、別の方法も検討
 ・どこに配布したかチェック用紙必要、途中で別の人に引き継ぐ等が考えられる
 ・留守宅への配布は効果的

6、連絡用紙内にある2次元バーコードより携帯からBLOGへ避難状況をアップ
 避難人数等安否情報と避難の様子写真を転送。全員避難完了等。

7、落ち着いたらまず救護優先、次に被災情報を。
 情報員が集落内の被災状況(無事な様子も必)を写真+コメントでBLOGにアップ。

8、市の災害対策本部が確認(こうなればいいのだが)
 市はもちろんBLOGやモニプルを見た人が救援活動に参加する。
 今回は隣の市でNPOメンバーが状況をモニプルでチェック、遠隔地の出来事が刻一刻中継されて面白かったとのこと。時系列で解るので災害時にはやはりBLOG・RSSが重要。

訓練を終わっての感想
1、紙で配布することは好評だった。
2、記入しやすさわかりやすさ等内容についてはさらに検討が必要。
3、2次元バーコードからのBLOGへの投稿は初めての人にも好評、簡単にできた。
4、自分達の情報が直ぐにネット上にアップされていることが解るのは訓練といえども担当者感激。実際の時は安心感になるのではないかとのこと。
5、今回はミニワークショップで村内の老人も交え避難場所地図が完成。