にいがた災害ボランティアネットワーク

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帰着報告

  事務局の李仁鉄です。昨日、現地(石川県輪島市)より新潟へ戻って参りました。現地では通信環境が整わず、また、現場作業にばたばたと追われ、会員の皆様及び関係各位への情報発信ができなかった事をお詫び申し上げます。
(以下、私の見聞きした範囲内でのご報告です。当会や現地ボランティアセンターの公式見解ではないということをを承知おき下さい)


  さて、現地の状況ですが、被害程度の数字的な部分は報道等でなされているとおりです。穴水町、旧輪島市におきましては被災エリアは限定的で、比較的狭い範囲に被害が出ています。門前町におきましても町全域が壊滅的なダメージを受けているという状況ではありません。
  私は3月26日に石川県入りし、27日より輪島市の門前町にてボランティアセンターの立ち上げのお手伝いをさせていただきました。
(ちなみに旧門前町と旧輪島市が合併し輪島市となっております)

  現地ではまだまだ体制整備が十分にできる環境ではありませんが、情報発信やボランティア受け入れの体制作りにスタッフ全員で一丸となり、全力で取り組んでおります。
  ボランティア募集についても、現在様々な方法でニーズ調査を行っている状況ですが、水害や重油災害と違って罹災証明・余震・安全確認・地域特性、そして何より住民の方々の気持ちの整理などの点から、活動のプログラム化がすぐにはできかねる状況であります。
  さらには、半島部という地理的状況により、交通渋滞への懸念も有ります。
(ボランティアが現地の混乱要因になることは絶対に避けなければいけないと思います)

  一部住民の方の声として「こんな状況で何からしていいのか分からない。ボランティアさんにも何を頼んでいいのやら」という声が聞かれました。潜在的なニーズはあるものと思われますが、被災された方々の心理状況を考えると、今はじっくり被災者に寄り添い、お心を開いていただけるような取り組みが重要ではないかと考えます。

  このホームページをごらんの方々の中にも、現地に行きお手伝いをしたいという方が大勢いらっしゃることと思いますが、地震は長期戦であるということをご賢察の上、今後も正確な情報を確認して頂きますようお願い申し上げます。
現地の情報・状況は刻一刻と変化いたします。必ず常に最新の情報収集をお心がけ下さい。
    →石川県庁
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