にいがた災害ボランティアネットワーク

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4月20日、門前町からの報告

  本日は新しい地区での活動開始に伴い、現地で安全管理や住民の方々との繋ぎ・傾聴役・本部との調整連絡役として活動いたしました。

  既に発災から30日近くが経過しようとしておりますが、世帯によってはお片付けの作業があまり進んでいない状況も見受けられました。
  これは、『ボランティアの存在を知らなかった』『何から手をつけて良いのか考えられなかった(考えたくなかった)』『あきらめの感情』『被災した家を他人に見られたくない』『できれば人に頼りたくない』などなどの環境的・心理的要因が考えられます。また、地域地域の特性といったモノも勘案しなければいけないのでしょう。
  本日活動に入らせていただいた数件のお宅でも、はじめは『ボランティアはいらない』とおっしゃっていた方が、じっくりお話をお聞きするうちに、今の辛い心境やこれからの不安などをぽつりぽつりと、涙ながらに語ってくれました。
  私たちはボランティア活動の“作業面”にのみ傾注することなく、それら一つ一つに共感でき、被災された方々のお心に寄り添える活動をしていかないといけないのだと考えます。
  たとえば、ともすると私たちは廃棄する家財道具を“災害ゴミ”として認識してしまいます。しかし、ご本人にとってはひとつひとつが長年使い愛着のわいた“大切なモノ”なわけです。そう考えれば、自ずと取り扱いやお声かけの内容が見えてくるのではないでしょうか。そんなお気持ちを大切にできるボランティア活動でありたいと思います。

中央に写っているのは尼僧さんです
住民の方との会話がとってもステキでした
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