にいがた災害ボランティアネットワーク

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栗原市での活動報告

 全国社会福祉協議会様からの派遣要請を受け、6月30日から本日まで、宮城県栗原市に入っておりました。ご報告が遅れましたことをお詫び申し上げます。
 今回の派遣は、災害ボランティアセンターの運営・ボランティアコーディネーターとしての職務のためだけではなく、もともとのボランティアセンター及び社会福祉協議会さんの運営アドバイザーとしての派遣です。
<ボランティアについて>
 現在ボランティア活動は、従来の市のボランティアセンター機能により進められており、センター登録ボランティア及び、青年会議所や市内のボランティア団体・民生委員などが、家屋の片付け、買い物のお手伝い(送迎・荷物持ち等)、避難の内の生活支援などを行っています。


<避難所の様子>
 現在一番大きい避難所で111人程度と、だんだんと規模は縮小されてきています。しかし残っておいでの方は大きな被災をされた方が多く、寄り添い活動を行うと共に、今後の仮設住宅でのお住まいに向けてボランティア活動も『自立支援』というものを意識しなくてはいけないようです。
 また、一時帰宅も実施されており日中は比較的高齢の方のお姿が多く見られます。


<仮設住宅について>
 10日に仮設住宅10戸が完成し、11日に引っ越しが予定されています。
 それに向けて8日に仮設入居者への説明会が行われるため、市との調整、住宅の下見、入居前後のボランティア活動の依頼の流れの確認、ボランティアを必要とする人数の見極め等を実施しました。荷物はそう多くはないものの、現在避難所で生活している方々の多くが仮設住宅に引っ越す見込みで、今月中には第二弾引っ越しが行われる予定です。
 仮設住宅入居者は様々な地域から集まるため、入居後の関係作り、コミュニティの形成が重要であると考え、お茶飲み会の開催や、仮設周辺の施設(病院・買い物場所等)の地図作りを検討しています。
 また、新潟との交流も考えています。中越・中越沖で仮設に入居された方に仮設での体験談を語っていただき、これから生活をされる方へのアドバイスができたらと思っております。
 社協職員さんに対しては、注意事項やプログラム作成のアドバイスもさせていただくつもりです。


<長期的な復興>
 「いなくなると困る」存在ではなく、「いてくれて助かる」存在であることを心掛け、大事な「決定」は地元の人にしてもらうことに注意して、依存を生まないように気をつけて活動いたしました。
 会としてできることも考えてはおりますが、何ができるか、今の段階ではまだわからないのが実情です。個人としては、過去の経験・ノウハウ・トラブル対応術などをきちんと伝え、現地に置いてきたいと思っています。
 3日頃から栗原市青年会議所さんと社協さんのあいだで、地域の各種団体が一度集まり、情報交換と顔合わせを目的とした会合を持ってみようという話も出てきました。復興ステージの支援の母体・基盤にならないかなと考えています。
 元々住民同士のつながりが深い地域ですので、現在は従来の支えあい活動の延長で対応していますが、出来ることがあれば皆様にお願いすることもあるかもしれません。


 最後に、社協の職員さん達も疲労がピークを超えている頃ですが、皆さん通常の仕事を抱えながらも笑顔を絶やさず頑張っておられ、こちらも身が引き締まる思いです。
 本日一度三条に戻りますが、引っ越しの初動のアドバイスもさせて頂くことになり、10日〜12日まで、再度現地入りします。
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