穴水町からの現地リポート
京都大学防災研究所社会防災研究部門博士後期課程の吉田様より、昨日の穴水町における活動状況について報告を頂戴いたしました。長文のため、後半部分は『続きを読む』からご覧下さい。
=・=・=・=・=・=・=・=・=・= 以下転載部分 =・=・=・=・=・=・=・=・=・=
４月２日 晴れ時々曇り
ボランティアセンターが４月４日までだったが，延期が決定、プレハブ設置予定(町の社会福祉協議会の中のVC(ボランティアセンター)を移動予定)
住民からのニーズの電話受け取りからボランティアへの仕事依頼への流れの効率化を実施(引継ぎをしやすいように)←流れを理解するまでに多少時間を要する、と他の場所から来た社会福祉協議から来た人達の苦情を受けて。
ボランティアの受付から待機場所への誘導，仕事依頼への流れの効率化の実施
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４月２日 晴れ時々曇り
ボランティアセンターが４月４日までだったが，延期が決定、プレハブ設置予定(町の社会福祉協議会の中のVC(ボランティアセンター)を移動予定)
住民からのニーズの電話受け取りからボランティアへの仕事依頼への流れの効率化を実施(引継ぎをしやすいように)←流れを理解するまでに多少時間を要する、と他の場所から来た社会福祉協議から来た人達の苦情を受けて。
ボランティアの受付から待機場所への誘導，仕事依頼への流れの効率化の実施
制度面での詳細(４月２日現在，災害対策本部への電話質問)
＊４月２日より町役場にて罹災証明書の発行を実施
＊ブルーシートは貸出(役場出納室に名簿記入)
＊家の解体費用は全壊，半壊問わず補助無し（町で検討中）
＊家の補修，新築等に関しても現在のところ補助無し(町で検討中)
＊張られている赤紙，黄紙によって補助額が決まるわけではなく，
町が発行する罹災証明書によって補助金の額が定まる．
＊罹災証明書の発行に際して持っていくもの：調査準備表(各家に配布)，判子，
さらに家の内外の写真があると望ましい
(無くても発行されるが，罹災証明の内容に不満がある場合に，
写真があると判定が変わる場合があるため)．
証明内容の変更に関しては税務課と要相談．
＊代理人による罹災証明書の発行も許可
（代理人による調査準備表と判子，(写真)の持参）
夕方のミーティングで栗田氏(レスキューストックヤード)が情報共有の点に関して進言する．局長は，区長さん方の意向を気になさっていた．特にビラ配りに関して．そのため，基本的には放送を中心に情報を発信するとのこと．
避難者の声
＊家族単位による部屋の割り当て．
＊一部屋４名前後の個室
＊基本的には喜んでおられた(特にご家族)
＊一人暮らしの老人等は集められているが，
部屋の訪問では対人関係の不満は聞き取りにくい．
＊精神的に不安定な方1名に関しては一部屋で割り当てられた．
ただし，朝の3時半にキャッスル真名位(避難所)を出て行き，昼の1時ごろに
帰ってくるなど不穏な行動をとる．
保健婦さんとの話では，話相手(不満をもらす相手，あたる相手)がいなくなり，
話相手が必要だということ．健康福祉課の方ではこれ以上対応しきれないとのこと．
→ 一名，(自称)セラピストがボランティアとして参加，免許は持っている模様．
避難所の方で独自にマッサージ場所を設置．不安定な方対応を任せた．
＊外部者の避難者に対する訪問，声かけは難しくなった．(私自身も含め)
高野さんらと同行すればそこまで入りづらいということはないですが･･･．
＊小・中・高が始業式を迎えるまではかなり暇っぽい．キャッスルマナイは丘の上にあるため，
友人が来なくなったと漏らす．子供にまた来てねと言われる．
＊娯楽（オセロや折り紙，色鉛筆ほか）を届けると、喜んでいた．
＊病院とマナイのバスの運行が実施されているが
(マナイ発10a.m.，2:30p.m. 病院発 11:30a.m., 4:00 p.m.)，あまり利用されていない．
数名の方が時間が合わないと漏らす．
結局タクシーを使ってるとのこと → マナイの方と要相談
＊昨晩寒かったといわれる方がおり，即毛布を持っていった．
(毛布を積んでおいていく場所を準備しましょうとの話が出た．
→ おそらく，マナイのスタッフがやってくれたかと･･･)
＊歯磨き粉不足
＊おむつの袋大きい．小さいのがほしい．(よく分かりません)
＊ノート，鉛筆ほしいという方がおられ，高野さんらが午後直接買って持っていくとのこと
＊ふれあい文化センターにお風呂に入りにいくことになっている(バスの送迎)のだが，
ボイラーの規模の関係もありお湯が非常にぬるい．→ 局長が電話でお願い，
頑張って沸かしますとの回答，私が行ったときにはお湯が出た．
＊避難所でお花を喜んでおられる方がおられ，私がただで泊めてもらっている白藤医院の
奥さんが育てておられるお花を幾つか頂戴する．
高野さんが午後避難所に活けに行ったはず．
４人部屋なのでお話相手に困ることもないが，お年寄りが部屋から出てくる機会が少ないのが良いものか悪いものなのか私の判断ではわからない．もとより，お年寄りは日常生活において家にずっといるものか，それとも町中をうろうろするものなのか。。マッサージするセラピストが5日までずっと避難所にいるということなので，避難所の方は当面問題ないかと．障害者対応
いきいき作業所(障害者達の通所)を訪れる．４月１日時点でいきいき作業所はＮＰＯ法人になったとのこと．月曜日(４月２日)に再開．それまでは特に対応なし．全部で障害者は１３人．二人のスタッフですべての障害者を対応．ただ，どの障害者も家の被害にはあわれていないとのこと． 一名女の子が地震によりふさぎ込んでいる様子．明日，保健婦さんらと相談予定．
声かけ隊
＊健康福祉課の課長補佐の話では，25，26日に民生委員さんが安否確認を実施し，
作業要望依頼書を配布とのこと．それ以降の活動は停止．明日(4月3日)，
民生委員の会長さん，橋本さん，栗田さん，滝井さんらと話をすることになるでしょう
町内の声
＊家やの状態の詳細な検査を望む声多数（特に宇留地area）
＊水圧が弱い．トイレの水がたまらないので我慢している
＊風呂に行く足がない．どのように行けばいいのか知りたい．
＊買い物に行きたい．(ボランティアに頼むことは出来ないのか？)
＊ごみ処理の延期してほしい
＊ごみの回収が月1だと溜まる．(おそらく粗大ゴミ)．タンス，冷蔵庫等どうしたらいいか?
＊指定ゴミ袋じゃなくても出しやすくしてほしい．
＊放送聞きづらい（重要なことの前にはサイレンを入れるなどの工夫をしてはどうか?）
＊壁の修理をしてほしい．
＊何から手をつければいいか分からない．アドバイスほしい．
＊平日は仕事なので，土・日にボランティア等に来てほしい．
ゴミ処理に関しても，土・日まで伸ばしてほしい
＊食べ物を取りに行く場所が遠い(疲れとストレスにより一日三食もとれない)
＊大工さん，瓦屋さんに連絡するも順番待ち
＊お風呂に入れない．提供しているところ(ふれあい文化センター)もお湯が汚い
＊疲労がたまっているのでマッサージ等リラックスできるものがほしい
＊書類手続き分かりにくい．
これまでは，白紙による町内廻りだったが，要望を聞いておきながら応えられないという問題があるので，各個人の名前とその要望を記載するフォーマットを整える．
＊４月２日より町役場にて罹災証明書の発行を実施
＊ブルーシートは貸出(役場出納室に名簿記入)
＊家の解体費用は全壊，半壊問わず補助無し（町で検討中）
＊家の補修，新築等に関しても現在のところ補助無し(町で検討中)
＊張られている赤紙，黄紙によって補助額が決まるわけではなく，
町が発行する罹災証明書によって補助金の額が定まる．
＊罹災証明書の発行に際して持っていくもの：調査準備表(各家に配布)，判子，
さらに家の内外の写真があると望ましい
(無くても発行されるが，罹災証明の内容に不満がある場合に，
写真があると判定が変わる場合があるため)．
証明内容の変更に関しては税務課と要相談．
＊代理人による罹災証明書の発行も許可
（代理人による調査準備表と判子，(写真)の持参）
夕方のミーティングで栗田氏(レスキューストックヤード)が情報共有の点に関して進言する．局長は，区長さん方の意向を気になさっていた．特にビラ配りに関して．そのため，基本的には放送を中心に情報を発信するとのこと．
避難者の声
＊家族単位による部屋の割り当て．
＊一部屋４名前後の個室
＊基本的には喜んでおられた(特にご家族)
＊一人暮らしの老人等は集められているが，
部屋の訪問では対人関係の不満は聞き取りにくい．
＊精神的に不安定な方1名に関しては一部屋で割り当てられた．
ただし，朝の3時半にキャッスル真名位(避難所)を出て行き，昼の1時ごろに
帰ってくるなど不穏な行動をとる．
保健婦さんとの話では，話相手(不満をもらす相手，あたる相手)がいなくなり，
話相手が必要だということ．健康福祉課の方ではこれ以上対応しきれないとのこと．
→ 一名，(自称)セラピストがボランティアとして参加，免許は持っている模様．
避難所の方で独自にマッサージ場所を設置．不安定な方対応を任せた．
＊外部者の避難者に対する訪問，声かけは難しくなった．(私自身も含め)
高野さんらと同行すればそこまで入りづらいということはないですが･･･．
＊小・中・高が始業式を迎えるまではかなり暇っぽい．キャッスルマナイは丘の上にあるため，
友人が来なくなったと漏らす．子供にまた来てねと言われる．
＊娯楽（オセロや折り紙，色鉛筆ほか）を届けると、喜んでいた．
＊病院とマナイのバスの運行が実施されているが
(マナイ発10a.m.，2:30p.m. 病院発 11:30a.m., 4:00 p.m.)，あまり利用されていない．
数名の方が時間が合わないと漏らす．
結局タクシーを使ってるとのこと → マナイの方と要相談
＊昨晩寒かったといわれる方がおり，即毛布を持っていった．
(毛布を積んでおいていく場所を準備しましょうとの話が出た．
→ おそらく，マナイのスタッフがやってくれたかと･･･)
＊歯磨き粉不足
＊おむつの袋大きい．小さいのがほしい．(よく分かりません)
＊ノート，鉛筆ほしいという方がおられ，高野さんらが午後直接買って持っていくとのこと
＊ふれあい文化センターにお風呂に入りにいくことになっている(バスの送迎)のだが，
ボイラーの規模の関係もありお湯が非常にぬるい．→ 局長が電話でお願い，
頑張って沸かしますとの回答，私が行ったときにはお湯が出た．
＊避難所でお花を喜んでおられる方がおられ，私がただで泊めてもらっている白藤医院の
奥さんが育てておられるお花を幾つか頂戴する．
高野さんが午後避難所に活けに行ったはず．
４人部屋なのでお話相手に困ることもないが，お年寄りが部屋から出てくる機会が少ないのが良いものか悪いものなのか私の判断ではわからない．もとより，お年寄りは日常生活において家にずっといるものか，それとも町中をうろうろするものなのか。。マッサージするセラピストが5日までずっと避難所にいるということなので，避難所の方は当面問題ないかと．障害者対応
いきいき作業所(障害者達の通所)を訪れる．４月１日時点でいきいき作業所はＮＰＯ法人になったとのこと．月曜日(４月２日)に再開．それまでは特に対応なし．全部で障害者は１３人．二人のスタッフですべての障害者を対応．ただ，どの障害者も家の被害にはあわれていないとのこと． 一名女の子が地震によりふさぎ込んでいる様子．明日，保健婦さんらと相談予定．
声かけ隊
＊健康福祉課の課長補佐の話では，25，26日に民生委員さんが安否確認を実施し，
作業要望依頼書を配布とのこと．それ以降の活動は停止．明日(4月3日)，
民生委員の会長さん，橋本さん，栗田さん，滝井さんらと話をすることになるでしょう
町内の声
＊家やの状態の詳細な検査を望む声多数（特に宇留地area）
＊水圧が弱い．トイレの水がたまらないので我慢している
＊風呂に行く足がない．どのように行けばいいのか知りたい．
＊買い物に行きたい．(ボランティアに頼むことは出来ないのか？)
＊ごみ処理の延期してほしい
＊ごみの回収が月1だと溜まる．(おそらく粗大ゴミ)．タンス，冷蔵庫等どうしたらいいか?
＊指定ゴミ袋じゃなくても出しやすくしてほしい．
＊放送聞きづらい（重要なことの前にはサイレンを入れるなどの工夫をしてはどうか?）
＊壁の修理をしてほしい．
＊何から手をつければいいか分からない．アドバイスほしい．
＊平日は仕事なので，土・日にボランティア等に来てほしい．
ゴミ処理に関しても，土・日まで伸ばしてほしい
＊食べ物を取りに行く場所が遠い(疲れとストレスにより一日三食もとれない)
＊大工さん，瓦屋さんに連絡するも順番待ち
＊お風呂に入れない．提供しているところ(ふれあい文化センター)もお湯が汚い
＊疲労がたまっているのでマッサージ等リラックスできるものがほしい
＊書類手続き分かりにくい．
これまでは，白紙による町内廻りだったが，要望を聞いておきながら応えられないという問題があるので，各個人の名前とその要望を記載するフォーマットを整える．
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