にいがた災害ボランティアネットワーク

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『輪島市の復興を願う集いIN門前』参加レポート

  被災地支援活動でもご協力いただいている会員の多川氏より、『輪島市の復興を願う集いIN門前』の参加レポートを寄せていただきましたので、皆様にご紹介させていただきます。
  →多川氏が運営している WEBPAGE 川口町災害(復興)ボランティアセンターバイク隊

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  去る5月27日、『輪島市の復興を願う集いIN門前』をお手伝いしてきました。
  輪島市災害ボランティアセンター門前が設置されていた道下(とうげ)サンセットパークから国道を挟んだ向かい側(山側)のパークゴルフ場を会場に、復興祈念の法要や様々なアトラクションが繰り広げられました。
  まず最初に執り行われたのは、災害ボラセンの閉所式です。災害ボラセン運営の中核を担った社会福祉協議会・青年会議所(JC)等から、輪島市長へ『復興の鍵』が手渡されました。市長に手渡された『復興の鍵』は、すぐさま再び地元社協・地元JC等に手渡され、文字通り『復興の鍵』をこれからも地元の連携・協力で担って行こうという趣向でした。
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  旧・門前町は、文字通り曹洞宗大本山・総持寺祖院の門前町です。本来ならば4月に執り行われるという『大般若法要』が、この日に執り行われました。総持寺ではなく、敢えてこの集いの会場に於いて、復興祈念に重きを置いての法要でした。
  門前町という土地柄、やはり信心深い方が多いのでしょう。普段は信心とは縁が無い私も、みなさんが真剣に手を合わせている姿を見るにつけ、自然と手を合わせていました。
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  その他、無料の屋台村、コンサート、大道芸、マジックショー、よさこいソーラン、チアリーディング、お楽しみ抽選会、子供達に人気の着ぐるみ、行茶(ぎょうちゃ=曹洞宗のお茶会)等、盛りだくさんの内容で、時間を追うごとに天気が不安定になる中にも拘らず、600人もの住民のみなさんが足を運び、飲食を楽しみ、ステージに拍手と歓声を送ってくださりました。
  コンサートを行った盲目のミュージシャン・増田太郎さんの手を握り、「ありがとうね」と仰っているおばあさんの姿や、チアリーダーの呼びかけに合わせて「能登!能登!」と声を合わせているみなさんの姿、法要中にさえもお叱りを受けそうなほど元気一杯に走り回っていた子供達の姿・・・印象的な場面が幾つも有りました。
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  そしてラストを飾った花火。短い時間でしたが、火の粉が降ってきそうなほど近くで打ち上げられた花火はとても勇壮で、その場に居合わせた誰もが歓声を上げ、或いは息を呑んで見上げていました。
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  集いが終了した後、多くの住民のみなさんが会場に隣接する仮設住宅へと帰って行きました。始まったばかりで先の見通しが不安なばかりの仮設暮らしの束の間、いっときでも心から楽しみ、笑って頂けたのだとしたら、これほど有意義な集いは無いでしょう。この集いに参加し、微力ながらも最期のお手伝いが出来た事を幸せに思います。

  最後に、この集いを企画・運営されたみなさんの事に触れておきたいと思います。この集いのスタッフとして顔を連ねていたのは、社会福祉協議会・青年会議所(JC)・曹洞宗青年会、災害ボランティア支援プロジェクト会議といった、災害ボラセン運営の中核を担っていたみなさんでした。
  能登半島地震に於ける災害ボラセンの運営は、(私の印象では)地元の社協及びJCのみなさんの多大なご尽力の上に成り立っていましたが、この、災害ボラセンとしての『最期の活動』に於いても、地元の力が大いに発揮されていた様に思います。出演者集め、アトラクションの企画・手配、当日の運営・進行、送迎バスの手配等、大変なご苦労が有ったことでしょうが、屋台や抽選会の賞品を提供された協賛団体のみなさまと共に、この素晴らしい集いを成功させたみなさんの行動力と結束力と熱い想いに敬意を表します。また、この場にスタッフとして参加させてくださった事に心から感謝したいと思います。

  そして、『能登応援ボランティア』の名に違わぬよう、これからも遠くから応援し続けたいと思います。
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