にいがた災害ボランティアネットワーク

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5月17日・18日、門前町からのご報告

  事務局の李です。
このたび、17日〜21日(5日間の予定で)石川県輪島市(門前町)へ災害ボランティアセンター運営支援に従事いたしております。以下、17日・18日の現地の様子をご報告いたします。

  17日は朝から雨と風が強く、結局9時過ぎの時点で当日の活動は中止となりました(…不思議と私が現地にお伺いするときは雨が多いようです)。ただ、ボランティアへの活動紹介(マッチング)がなくても、明日以降の段取りを考えたり、普段は忙しくて後回しになってしまっている業務(記録類の整理や整理整頓など)を行うなどセンタースタッフは様々な業務をこなしております。


  翌18日は引き続き雨の予報でしたが何とか夕方まで天候は崩れず、10件のニーズに対してのべ30名ほどのボランティアさんをご紹介させていただくことができました(このセンターでは、『活動指示』ではなく『活動紹介』という用語を使用しています)。参加ボランティア数が大勢ではないため、センタースタッフも手が空いたものは現地へ行き活動をさせていただいております。
  私も2件のお宅のおじゃまさせていただきました。活動の内容は地震で破損した家財の廃棄、そして家具の移動です。活動に合間に住民の方とお話をしていると、近所の方も集まったこられ門前町の昔の話や、それぞれの方がどのように人生を過ごしてこられたかなどのお話を伺うことができました。また、現在感じておられる不安や心配事を口にされることもありましたが、最後に「あんたとお話しできて良かったよ」と仰っていただき、結果としてとても良い活動となったのではないかと感じています。以前の記事にも記載いたしましたが、やはり『災害ボランティア』の活動は『作業』面のみに執着するのではなく、幅広い視点下からの『ふれ合い・寄り添い』の面を重視する必要が有ることも改めて感じました。

  また、本日よりセンターの班編制に変更があり少人数でも効率的に活動ができるように変更が加えられました。具体的にはこれまで別の班としていた『車両・送迎』『資材』『活動紹介』を統合し『総合活動紹介』とし、ボランティアさんを送り出すための一連の流れを統合したこと。そして総務・庶務で分担していた業務を総務に統合した事などです。
  地震発生から2ヶ月が経過し質量ともにボランティア活動が変化していく中で、現状に甘んじることなく、輪島市災害ボランティアセンター門前は常によりよい状態を求めて試行錯誤を続けています。

  朝のミーティングで副センター長が言った「『被災者のために』という気持ちをきちんとカタチにするために、スタッフはより高いモラルを持って活動に当たるように」という言葉がとても印象的でした。明日以降もその理念の実現のため、微力ながら努力していきます。
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