にいがた災害ボランティアネットワーク

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4月22日、門前町からのご報告

  本日は昨日同様、朝からあいにくのお天気。朝のミーティングでも、安全面に十分に配慮して活動を行っていただくようにオリエンテーションを徹底することが確認されるなど、責任を持ってボランティアさんに活動を紹介するのだという事が徹底されていることを感じます。
(本日は結局、昼前頃に雨脚が強まったため屋外での活動を途中で中止させていただきました)
  午後からは空いた時間を利用して、本日より活動に参加するスタッフに対して、現地状況のレクチャーを実施いたしました。
(これは、現地を知ることがセンター内での活動の質を高めることになるのを狙ってのものです)

  ここ数日は以前ご報告でも記載いたしましたが、活動ニーズの中心は家屋のがれき撤去が中心です。しかし、そんな中でも被災者のお心に寄り添える工夫は可能なはずです。例えば『男性5人、ゴミの運搬・廃棄』などというご依頼に対しても、あえて女性や傾聴が得意な方に同行いただき、活動中に住民の方とお話をしていただく。このことにより、今感じている不安やつらさを吐露してくださったり、新たな生活ニーズを発見したりすることが可能になります。
(もちろん、会話を強制するようなことは絶対避けなければいけませんが…)
  ただ、何のきっかけもなくご訪問する事には限界がありますので、企業などからご寄付を頂いた支援物品をパック化したもの(『うるうるパック』)などを利用し、会話のきっかけ作りの工夫を行っております。
(ちなみに、こういったパックの準備にもボランティアの方々からお手伝いを頂いております。被災された方との直接の接触はありませんが、このような活動も非常に重要な『災害ボランティア活動』です。)
  また、ご自分のことだけではなく『…近所にこんな人がおるんや』『…あの辺の地区は大変らしいでぇ』と、地域的なニーズの掘り起こしが可能になってきます。これは単純にチラシをまいただけではなかなか顕在化してこないニーズといえると思います。そして、こういった丹念かつ丁寧な訪問・情報収集に力を発揮するのが、地元の方々です。地縁・血縁・交友関係をフルに活かしていただき、外部支援者とそれぞれの強みを生かした連携が図れれば、より被災者のお気持ちに寄り添える『災害ボランティア活動』になっていくのではないでしょうか。

  門前においては、普段から地域福祉活動で住民の方々から受け入れていただいている社会福祉協議会の職員の方々が先頭を切って推進してくださっておられます。
  高齢化率が50%を超え、山間部や海浜沿いの集落が点在するここ門前において、今後の仮設住宅における生活支援につながっていくためにも、今の段階から、潜在化しがちな生活ニーズへ視野を広げる事は非常に重要だと思われます。

    そもそも、災害ボランティア活動とはなにか?
    そして、災害ボランティア活動の意義とは?
    ということを改めて考えさせられた一日となりました。
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